よく聞く話
「ごく一部の女性だけに起きる現象」と紹介されることがあります。
「経験がある」と答えた女性の割合
読んだ研究
- Hensel ほか 2024(J Sex Res)アメリカの全国代表の女性(18〜93歳)
- 分かったこと
- 40%が、これまでに勢いよく出る経験があった(回数の中央値は3〜5回)。3分の2は、意図せず経験して知り、75%は出やすくする特定の方法を使っていた。約60%がとても、またはやや心地よいと答え、出ることと絶頂が必ず同時に起きる人は20%だった。困りごととして、出るまでに時間がかかる、感情的に強すぎる、などが挙がった。
- 読むときの注意
- 「これまでに経験がある」の割合で、1回だけの経験も含まれる。
- Påfs ほか 2024(Sex Med)スウェーデンの18〜69歳の女性1,568人(オンライン調査)
- 分かったこと
- 58%が経験があった(非異性愛の女性のほうが有意に多い)。経験のある人のうち、毎回出るのは7%、数回の人が約半数(52%)。77%が主に心地よいと評価した一方、初めてのとき28%が驚きや恥ずかしさを、26%が尿を出したと思った。61%は絶頂と同時か近くに起きた。58%は、どこかの時点で避けたいと思った(濡れすぎる、中身への不安など)。経験のない女性では、起こってほしいと答えたのは3分の1だけだった。
- 読むときの注意
- 著者ら自身が、この話題に詳しく開かれた女性が多く答えた可能性(偏り)を限界に挙げている。
- Pastor 2013(J Sex Med)系統的レビュー
- 分かったこと
- 女性の射精の経験率は10〜54%と幅がある。ただし客観的に確認されたのは数十例にとどまり、高い数字は主にアンケートによる。
- 読むときの注意
- 「射精」と「勢いよく出る液体」を分けて数えた数字ではない(古い調査では混ざる)。
数字が違う理由
- 数えたものが違う(勢いよく出る多めの液体だけ/射精も含む)
- 対象が違う(全国代表/オンラインで集まった回答者)
- 年齢の範囲が違う(18〜93歳/18〜69歳)
- 「経験がある」の中身が違う(1回だけでも含む)
初めて出たときの戸惑いは、珍しくない
スウェーデンの調査では、初めてのとき驚きや恥ずかしさを感じた人が28%、尿を出したと思った人が26%いました。出る液体の中身は、2つの実験で主成分は尿とされています(→ 液体の正体の面)。戸惑いの大きさは、知識の有無にも左右されると考えられますが、調査はそこまでは調べていません。
まだ分かっていないこと
- 日本の女性での割合
- 経験率が、年齢や時期でどう変わるか
自分の体について考えるとき
経験があってもなくても、どちらも珍しくありません。経験のない人のうち、起こってほしいと答えたのは3分の1だけです(スウェーデンの調査)。経験がないことを気にする必要は、数字からは見当たりません。
よくある質問
全国調査とスウェーデンの調査、どちらが正確?
どちらが正確とは決められません。全国代表の調査は偏りが少ない設計で、スウェーデンの調査は人数が多く、感じ方を詳しく尋ねています。両方を並べて読むのが安全です。
出ること自体は心地よいもの?
全国調査では約60%が心地よい、スウェーデンの調査では77%が主に心地よいと答えました。ただしスウェーデンでは、58%が一度は避けたいと思っています。
出典
いずれも PubMed に載っている要旨(アブストラクト)を 2026年10月31日 に読んで確かめました。論文の全文は読んでいません。要旨に書かれていないことは、この面にも書いていません。
- Hensel DJ, von Hippel CD, Lapage CC, Perkins RH. Vaginal squirting: experiences, discoveries, and strategies in a U.S. probability sample of women ages 18-93. J Sex Res. 2024;61(4):529-539. PubMed 37606312
- Pafs J, Wahlberg A, Fugl-Meyer KS, Ziaei S. Women's experiences of female ejaculation and/or squirting: a Swedish cross-sectional study. Sex Med. 2024;12(5):qfae074. PubMed 39600964
- Pastor Z. Female ejaculation orgasm vs. coital incontinence: a systematic review. J Sex Med. 2013;10(7):1682-1691. PubMed 23634659
更新日:2026年10月31日|gspot.tokyo 編集委員会。当サイトは医療機関ではありません。この面は医学的な診断や助言ではなく、公表された研究の要旨を読んでまとめたものです。出血、強い痛み、発熱、排尿時の痛みなどの症状がある場合は、婦人科での受診を優先してください。