トップ / Gスポットの俗説と事実 / 感じやすさの個人差は体の作りで決まるか

俗説と事実 10|体の作り

感じやすさの個人差は、体の作りで決まるのか

関連は見つかっている。原因かどうかは分かっていない

クリトリスと尿道口の距離が短い女性ほど、パートナーとの行為でオーガズムが起きやすい、という関係が、100年近く前の2つのデータの再分析で確認されました。また、尿道と膣の前の壁の間が厚い女性ほど、膣への刺激によるオーガズムを経験していました(20人)。

いずれも「関連」で、体の作りが感じ方を決めていると証明したものではありません。

よく聞く話

「感じられないのは努力や気持ちの問題」という話と、「体質で決まっていて変えようがない」という話の両方があります。

読んだ研究

  • Wallen と Lloyd 2011(Horm Behav)1924年と1940年に発表された2つの古いデータを、統計的に分析し直した
    分かったこと
    クリトリスと尿道口の距離(CUMD)が短いほど、行為中のオーガズムが起きやすい、という強い逆の関係が、両方のデータにあった。距離が短いとオーガズムが起きやすい理由が、パートナーとのクリトリスの接触が増えるためか、クリトリスの内側が刺激されるためかは、未解決。CUMD は胎児期に浴びた男性ホルモンの量を反映するとみられ、量が少ないほど行為中にオーガズムを経験しやすい可能性がある、と著者らは述べる。
    読むときの注意
    元のデータは100年近く前のもので、測り方や対象は現在の基準ではない。ホルモンとの関係は「おそらく」という推測。
  • Gravina ほか 2008(J Sex Med)健康な女性20人。超音波で尿道と膣の間の厚みを測った
    分かったこと
    膣への刺激によるオーガズムを経験していない女性は、この間の厚みが薄かった。厚みとオーガズムの有無に強い相関があり、尿道の先に近い部分でいちばん強かった(r=0.863)。
    読むときの注意
    20人。閉経後の女性や性機能の問題・失禁のある女性は除いている。相関は原因を示さない。

2つの研究に共通する見方

どちらも、行為中の感じやすさには、外から見えない体の作りの違いが関わる可能性を示しています。Gravina ほか(2008)は、この厚みを測ることを、クリトリス尿道膣複合体(Gスポットとも呼ばれる)の解剖学的なばらつきを調べる簡単な方法、と位置づけました(→ 複合体説の面)。

「努力や気持ちの問題」とも「変えようがない」とも言えない

これらの研究は、体の作りと感じ方の関連を見ただけです。練習や心の状態の影響は調べていません。だから、「体質だから変えようがない」と決めつけることも、「努力が足りない」と責めることも、研究からは支持できません。

まだ分かっていないこと

  • 距離や厚みの違いが感じ方の違いを生んでいるのか、それとも別の要因が両方に関わっているのか
  • 日本人の女性でも同じ関係があるか
  • 100年近く前のデータで見えた関係が、現代の測定でも再現されるか

自分の体について考えるとき

自分の体の作りを測る機会は、ふつうありません。感じにくいことを「努力不足」と責める必要も、「体質だから無理」と決めつける必要もありません。

よくある質問

CUMDとは?

クリトリスと尿道口の間の距離のことです(Wallen と Lloyd 2011)。

体の作りは検査で分かる?

Gravina ほか(2008)は超音波で厚みを測りましたが、研究としての測定です。日常の検査として確立しているという記載は、要旨にはありません。

出典

いずれも PubMed に載っている要旨(アブストラクト)を 2026年10月31日 に読んで確かめました。論文の全文は読んでいません。要旨に書かれていないことは、この面にも書いていません。

  • Wallen K, Lloyd EA. Female sexual arousal: genital anatomy and orgasm in intercourse. Horm Behav. 2011;59(5):780-792. PubMed 21195073
  • Gravina GL, Brandetti F, Martini P, et al. Measurement of the thickness of the urethrovaginal space in women with or without vaginal orgasm. J Sex Med. 2008;5(3):610-618. PubMed 18221286

更新日:2026年10月31日|gspot.tokyo 編集委員会。当サイトは医療機関ではありません。この面は医学的な診断や助言ではなく、公表された研究の要旨を読んでまとめたものです。出血、強い痛み、発熱、排尿時の痛みなどの症状がある場合は、婦人科での受診を優先してください。

無理に予約を決めなくても大丈夫です

まずは無料Gスポット診断で、ご自身の状態を確かめてみてください。そのうえで気になることがあれば、0円になる範囲、当日の流れ、希望しない内容を匿名でご相談いただけます。相談だけで終了しても、予約や契約をお願いすることはありません。