はじめる前に
開発の前に整えておくこと
「開発」は医学の用語ではなく、触れ方や感じ方に少しずつ慣れていくことを言う通称です。うまくいくかどうかは、手順そのものより、始める前の状態に左右されます。
- 時間と場所:急かされない時間に、ひとりになれる場所で。入浴のあとなど、体があたたまっているときが向いています。
- 手と爪:手を洗い、爪を短く整えます。爪が当たると痛みの原因になります。
- 潤滑剤:肌にやさしいものを、足りないくらいなら多めに使います。乾いたまま触れるとこすれて痛みやすくなります。
- トイレ:先に済ませておきます。おなか側の壁に触れると、尿意に似た感覚が出ることがあります。
- 止める約束:痛い、怖いと感じたら、理由を考えずに止めると先に決めておきます。
順番
Gスポットの開発方法:段階ごとの進め方
5つの段階に分けて進めます。1回のうちに全部進める必要はなく、前の段階で十分だと感じたら、そこで終えて構いません。
| 段階 | やること | 時間の目安 | 次へ進む目安 |
|---|---|---|---|
| 1 体をゆるめる | 深くゆっくり息を吐きます。まず、気持ちよいと感じる外側から触れます | 5分ほど | 肩やおなかの力が抜けてきた |
| 2 入口になじませる | 潤滑剤をたっぷり使い、入口のまわりを指の腹でゆっくりなでます | 3〜5分 | 触れても痛くなく、こすれる感じもない |
| 3 おなか側の壁に触れる | 仰向けでひざを立て、入口から指の第2関節くらいまでゆっくり進めます。おなか側(おへそ側)の壁の、少しざらついた範囲を指の腹でそっと押します | 3〜5分 | 押される感じや、尿意に似た感覚が出てきた |
| 4 反応を見て続ける | 感覚が出たら同じ強さのまま、小さく円を描く、軽く手前に引く、のどちらかを試します。強さと速さは一度に上げません | 3〜5分 | 心地よさが続く。分からなくても、ここで切り上げてよい |
| 5 日を空けて重ねる | 1回で結果を出そうとせず、間を空けて、同じ手順で試します | 数日から1週間おき | 前回より緊張が少ない |
点ではなく面に近い広がりがあるため、一点を探し続けるより、範囲をゆっくりなぞって「ここは違和感がない」「ここは感覚が出る」を比べるほうが分かりやすいと言われます。指の腹を使い、押す力は、まぶたに触れるくらいの弱さから始めます。
止める合図
痛いときは止める合図
次のようなことがあれば、そこで止めて休んでください。痛みは進める合図ではなく、止める合図です。
- ひりひりする、つっぱる、引っ張られる感じがする
- 乾いて、こすれる感じがする
- 体に力が入って、息が止まる
- 怖い、やめたいという気持ちが出てきた
乾いてこすれるときは、いったん止めて、潤滑剤を足してから様子を見ます。それでも痛みが毎回ある、出血する、ふだんから下腹部が痛む、かゆみやいつもと違うおりものがあるときは、婦人科などの医療機関で相談してください。当サイトは医療機関ではなく、ここに書いたことは診断や治療の代わりにはなりません。
つまずきやすい点
開発でよくあるつまずき
- 強く、速くしてしまう:力を強めるほど、こすれて痛みやすくなります。弱い力でゆっくりのほうが、体の力が抜けやすいと言われます。
- 一点だけを探してしまう:ボタンのような一点を探すと、見つからずに終わりがちです。範囲として触れてみてください。
- 結果を急いでしまう:「今日こそ感じなければ」と思うほど、体は緊張します。今日は場所の確認だけ、と決めてもかまいません。
- 尿意に似た感覚で止めてしまう:先にトイレを済ませておけば、落ち着いて様子を見られます。
ひとりで難しいとき
できなくてもおかしくありません
感じ方には個人差があります。緊張、体調、疲れ、気持ちの状態でも変わり、同じ人でもその日によって違います。何回試しても感じないからといって、体に問題があるという意味ではありません。
ひとりで進めるのが難しいとき、相手に伝えにくいときは、ご予約・ご相談のページから相談できます。Gスポットの意味や場所そのものについては、Gスポットとはで説明しています。
開発についての疑問
よくある質問
Gスポットの開発は、どんな順番で進めますか?
体をゆるめる、外側からなじませる、入口から指の第2関節くらい入ったおなか側の壁にそっと触れる、反応を見ながら続ける、日を空けて重ねる、の順です。最初から奥へ進まず、痛みや怖さがない段階で止めても構いません。
開発には、どのくらいの時間と回数が要りますか?
決まった時間や回数はありません。1回は10分から15分ほどで切り上げる人が多く、数日から1週間ほど間を空けて、数回に分けて試します。感じ方には個人差があり、何回でできるようになると言えるものではありません。
開発すると痛いのはなぜですか?
原因をひとつに決めることはできません。乾いてこすれる、力が強すぎる、爪が当たる、緊張で体がこわばる、といったことで痛むことがあります。痛みは進める合図ではなく止める合図なので、休んでください。毎回痛い、出血するときは医療機関で相談してください。
毎日続けてもよいですか?
毎日続ける必要はありません。続けるとひりひりしやすくなる人もいます。違和感が残る日は休み、体が落ち着いてから試してください。
道具を使ってもよいですか?
使う人もいますが、必須ではありません。使う場合は清潔にして、潤滑剤をたっぷり使い、弱い力から始めてください。痛みや違和感があれば、そこで止めてください。
何回試しても感じないのは、おかしいですか?
おかしくありません。誰にでも共通の決まった場所があるのかどうかについては、研究者の間でも議論が続いています。クリトリスへの刺激のほうが分かりやすい人も多くいます。痛みや怖さを我慢していないかを確かめるほうが大切です。